マジック・不思議は楽し
―古今東西マジック見聞録―村上 健治著
1500円
燃焼社Update: 2001/11/13
はじめに
村上健治さんの新刊をご紹介します。「よいマジックは観客が育てるもの」と語る著者のマジックに対する愛情が溢れています。マジックに興味を持つすべての方にお勧めします。(中村安夫)
目次
すいせんのことば 小野坂 東
@「ユーア ハッピー、アイム ハッピー」
A「ハートからハートへ」
B「追っかけ」
C「コメディがマジックを制す・FISM2000」
D「コピーライト」
E「スプラッシュ」
F「ペンキの虎」
G「アプローズ」
H「アメリカのマジック・日本のマジック」
I「日本マジシャン改造論」
J「エンゼルと天勝」
K「秘すればサーストン」
L「サーストンの誰にでもできるマジック200・序文」
M対談「テレビのマジック番組」
村上健治×カズ・カタヤマ(聞き手)
あとがき
著者からのお知らせ
日本マジシャン改造論(91ぺージ)
スピード・セックス・スリルの3sと書きましたが、スリルはthrillで、Sではありません。アメリカの3s政策はセックス・スクリーン・スポーツをいったもので、ここには当てはまりません。お詫びと訂正をいたします。
感想イギリスを代表するマジシャン、ポール・ダニエルズが1993年に日本公演をしていたことを知った。著者は、日本公演のテレビ番組「ポール・ダニエルズショー」のプロデューサーとして活躍された。村上さんのことをもっと早く知っていたら、間違いなく駆けつけていただろう。 また、Mr.マリックが無名の頃、関西テレビで「マリック不思議ランド」という1時間の特番(1987年11月23日放送)も手がけられている。その他「ハリウッドのてんのじ村」「東西6大学マジック選手権」など多くのマジック番組を制作されている。最近では、10月20日放送の地球に好奇心「つかめ アメリカン・ドリーム〜マジックにかける若者たち〜」(NHKBS2)の企画にも参加されたと聞いている。 これまで、マジックの解説書は数多く出版されてきたが、観客席から観たマジックについて語られた本は読んだことがなかった。「いい観客がいなければ、優れた芸能は育たない。能、狂言、歌舞伎や落語のように、観客が世界の伝統芸能であるマジックも育てていってほしい。」という著者の言葉には、マジックへの深い愛情が込められている。 この本を読んで、マジックの世界はまだまだ奥深く、自分の知らない素晴らしい出会いが満ち満ちていることを改めて知った。私にとって、マジックは単なる趣味を超えて、ライフワークとなることだろう。 2001年11月12日 中村 安夫 |
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Update: 2001/11/13