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ガラショ−編

Update: 1999/1/1


今回の夜のガラショ−は、すべて見ることが出来ました。以下、印象に残った演技についてコメントします。

<オ−プニング・ガラショ−(7/25)>

*曽輝(ZENGHUI)

初めて見る中国風カサのプロダクション。道具や助手を使わないで、あれだけたくさんのカサを出現させたのには驚きました。

*ウラジミ−ル・ダニリン

前回のFISMチャンピオンの名に恥じない風格あるステ−ジでした。今回はさらに新しい趣向を手順に盛り込むなどトップマジシャンの面目躍如たるものがありました。私は、特に彼のステ−ジ上の重厚で軽やかな身のこなしが気に入っています。

*マイケル・グ−ドォウ

アメリカのショ−ビジネスで鍛えられた一級のジャグリングでした。

*引田天功

観客のことをまるで考えないBGMのボリュ−ムの異常さ、場違いなアシスタント女性の衣装、時代錯誤な高価で派手な演者の衣装、演技後の一人よがりな客席での態度....私は見ていて空しい気がしました。少なくとも、私の好きなマジックの世界とは全く別物です。この演技が、ニュ−ヨ−クのラジオシティホ−ル「イ−スタ−ショ−」で好評を博したとのマジックニュ−スのレポ−トは、私にとっては意外です。

<インタ−ナショナル・ガラショ−(7/26)>

*トパ−ズ

軽快でリズムにのった彼のステ−ジアクトは、とても気持ちがいい。

*ティナ・レナ−ト

彼女の演技は、まるで夢を見ているように、ファンタジックで美しい。

*トム・マリカ

以前、テレビの名人劇場で見た「タバコ」の演技を初めて生で見た。しかし、かなり遠くの席だったので、彼の良さが伝わらない。彼の演技は、今回のような大ホ−ルではなく、バブやカフェバ−のような場所で見たい。

<インタ−ナショナル・ガラショ−(7/28)>

*ファン・マヨ−ラル

エレクトロニクスを見事に応用したステ−ジアクト。洒落た演出は観客を夢の世界へ誘う。

*周 良鉄

驚異的な衣裳替え。そのスピ−ドと回数の多さに圧倒された。

*マ−カ・テンド−

前日のステ−ジでは、不調を伝えられた彼のカ−ドマニピュレ−ションだったが、この日は気合いが入っていたようだ。ただ、最後の噴水カ−ドの舞うフィニッシュシ−ンがやや迫力に欠けた。

*リサ島田

ご存じ島田晴夫師の娘さんの演技。手順構成にまだ無駄が多い印象。カサ、風船、ファイア、シンブル、インコとレモンとタマゴというように、お父さんに習ったマジックを詰め込みすぎているようだ。歌(声)入りのBGMを使っていたが、これは逆効果だった。

*ウラジミ−ル・ダニリン

初日に続いて2度目の登場。今回はFISMグランプリ受賞演技。何度みても一級品の演技は素晴らしい。

1994.8.16 スティング(MHB01374)


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Update: 1999/1/1