FISM'94 (横浜大会)レポート
全体的印象
Update: 1999/1/1
今回のコンベンションでは、久し振りに国際大会の雰囲気を味わうことが出来ました。会場内を歩いていると、奇術界のス−パ−スタ−達といたるところで遭遇します。伝説の人、チャニング・ポロックは、終始島田晴夫師と連れ立って歩いていました。背が高いのと高齢を感じさせない元気な姿には驚きました。また、ジェリ−・アンドラスが今もなお健在なカ−ディシャンぶりを見せていたのは嬉しいことでした。私も2度ほどじかに、有名なダイアゴナルナルプッシュスル−の技法を見せてもらいました。
彼の演技を初めて見たのは、18年前のPCAM東京大会の時ですが、当時と同じく休憩時間にひっきりなしにマジックを披露していました。
コンテストの審査員には、リチャ−ド・ロス(1970,1973大会の優勝者)やマジック・クリスチャンの顔が見えました。マジック・クリスチャンにはロビ−で名刺を渡したところ、逆に日本語の名刺を作ってもらえないかと頼まれました。実は、私の会社はヨ−ロッパでは複写機の会社として知名度が高いため、こんな突然の依頼を受けたようです。これも何かの縁だと思い、翌朝会社のワ−クステ−ションで版下を作り、コピ−を100枚とって、彼に渡しました。
その他、トッパ−・マ−チン、マイケル・ウエバ−、ワン・タマリッツ、ウラジミ−ル・ダニリン、ロコ・シラノ、ヴィクタ−・ボイトコ等の今回の出演者の素顔を真近かに見られたのも嬉しい体験でした。
幸運にも、2日目の夜、タマリッツがマイケル・ウエバ−にカ−ド・マジックを見せている場面に遭遇しました。思わず、LILLIPUTさんと私の眼は、彼の見事なカ−ド捌きに釘付になりました。信じられない現象の連続に、アッという間に彼の回りには大きな人垣が出来ていました。
客が自由に言ったカ−ドが彼のポケットから出てきたり、客が任意に言った数字の枚数目から選んだカ−ドが出てきたりという現象が目の前で起こるというのは、まさに奇跡のようです。驚異的なテクニックと絶妙なミスディレクションが組み合わさって初めて生れるイフェクトに感動しました。
1994.7.31 スティング(MHB01374)
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Update: 1999/1/1