フレンドシップ・コンベンションで印象に残ったマジシャン達(その3)

日本人マジシャン編

Update: 1998/1/15


*マ−カ・テンド−・・・ ステ−ジ(8/12)

NHK「音楽夢コレクション」のレギュラ−出演、テレビ東京におけるクロ−スアップを中心にした単独のショ−番組出演と、マ−カ・テンド−氏は今最も注目すべき日本人マジシャンでしょう。

多くの日本人プロマジシャンが、Mr.マリックが創出した演出スタイルに便乗する形で、テレビ出演を繰り返していった中で、彼独自の演出で正統のクロ−スアップマジックを実演し、好評を博しているのはとても嬉しいことです。

さて、今回のコンベンションの演目は予想通り彼の最も得意とするミリオンカ−ドでした。

7月のテンヨ−大会の時と比べ、今回は出来もよかったと思います。豪華な顔触れだった今回のコンベンションのようなステ−ジでは、演じる側も自然と気合いが入るのでしょう。

*沢 浩・・・ ステ−ジ(8/12)

テンヨ−大会で演じたオリジナルのロ−プマジックは、特にマニアの間で評価が高かったように思いますが、今回も同様に演じられました。事前の案内ではレクチャ−が予定されていたので、とても期待していたのですが残念ながらありませんでした。

演技のほうは、私個人としてはテンヨ−大会のイメ−ジが強く、今回はややインパクトに欠けるものがありました。

また、コスチュ−ムの不自然さを感じました。

*藤山 新太郎・・・ ステ−ジ(8/10)

新作のろくろっ首を使ったスクリ−ン・イリュ−ジョンが不思議でした。ひとつ気になったのは、アシスタントの女性を呼び寄せる時の動作です。人指し指を一本だけ伸ばし、オイデオイデのジェスチャ−をするのですが、あまり感じのよいものではありません。全部の指を伸ばした方がよいように思いました。

*下田 結花・・・ ステ−ジ(8/11)

結花さんのステ−ジは、これまで数多く見てきましたが、今回の演技が最高だと思いました。以前気になっていたスチ−ルや動作の不自然さが消え、全体的に素晴らしいステ−ジの動きになっていたと思います。見る度にレベルが上がっているようであり、日頃の精進のあとが見えるようです。


1990.10.7 スティング(MHB01374)


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Update: 1998/1/15