「Magic of MAGIC」 第2回公演
日時:2006年1月16日(月) 開場18:30 開演19:00 終演21:10
会場:シアター風姿花伝(東京都新宿区)
入場料:前売2700円 当日3000円主催:(社)日本奇術協会
Update: 2006/2/19
昨年12月から始まった日本奇術協会が主催する定期公演「Magic of MAGIC」 の2回目。今回は、新年、北見マキ一門会という趣でしたが、成長著しい若手プロマジシャンが素晴らしいショーを見せてくれました。
プログラム
第1部
|
平日夜の公演のため、仕事を早々に切り上げ、会場のシアター風姿花伝に駆けつけました。会場は100席ぐらいの広さですが、座席が階段状に配置され、非常に観やすいスペースでした。会場に入るとステージ中央のクロースアップマジック用のテーブルが目に入りました。一瞬、今日はステージではなくクロースアップマジック主体なのかと思いましたが、開演前の時間を利用しての特別企画でした。
出演は秋田県からやって来た高校1年生、武藤伸広君。「忍者」をテーマに分身、変わり身の術などとカードマジックの現象を関連付けてのユニークな構成でした。おしゃべりやテクニックも上手く、今後の成長が期待されます。ただ、カードマジックを立て続けて6種類ぐらい演じられると、見ていて疲れます。
会場にはテレビカメラが2台設置。これは岡井泰彦君の取材用で日本テレビとフジテレビのものでした。後日、映像の一部が日本テレビ「ザ・ワイド」とフジテレビ「FNNスピークフラッシュ」で放送されました。
開演時刻になると司会者の七尾秀和さんが登場し、いよいよマジックショーの開幕です。
彼女のステージを生で観るのは初めてでした。演目はシルク&フラワーとおしゃべりを交えた風船カードのダブルキャスト。
1部では、大きなハート型の風船を持って登場。風船を割ると赤いバラが出現。バラが2本に分裂した後、1本にシルクを巻くと空中に浮遊。ここ数年、よくみかけるフローティングローズです。その後、シルクを大きなバラ模様のシルクに変え、花束の出現。そして、シルクが泉のように湧き出るファウンテンシルク。最後にカラフルなシルクが流れるように出現してフィニッシュ。とても可愛らしい女性的な演出で自然な笑顔が素敵でした。
2部の風船カードでは、噂のギャグアクトが炸裂。楽しいおしゃべりを交えたカード当てのマジックも見事に決まりました。シルクハットがとってもよく似合う人です。
1部では、白いカジュアルスーツでゾンビボール。私も演じている大好きなマジックなので、興味深く観ました。ボールが布の周りにくぐるように回転するところとエンディングのボールの消失のところが良かったです。また、演技のキレの良さも感じました。
2部では、今年のFISMコンテスト手順を披露。木の葉カードの最後にカードが流れるように落ちていくところが綺麗で私は好きです。全体的には、昨年見た時の方が良かったと思いますが、今はいろいろと手順を試している時期なのかもしれません。7月末のFISMコンテストでは、日本代表として頑張って欲しいですね。
公演チラシでは、早乙女愛果となっていましたが、現在の正式芸名は「愛果」だそうです。私が彼女の演技を初めて観たのは2003年5月に行われた「CHALLENGE FISM 2003」です。当時は「愛佳」という芸名でした。その後、FISM2003オランダ・ハーグ大会のコンテストに出場され、各地のコンベンションで活躍されています。現在は、大阪のマジックレストラン「アラビアンナイト」にレギュラー出演中とのこと。
今回はコスプレ風の赤い衣装でケーンプロダクションとリンキングリングをスピーディーかつセクシーに演じました。
牧原俊幸さんはご存知フジテレビアナウンサーですが、マジックは10歳から始め、30年以上のキャリアの持ち主です。下記の6種類のマジックをメドレーで実演。
1.2枚の大きな皿からミリフラの出現
2.口からテープの出現
3.ロープとリング
4.骸骨の絵が描かれた3つのブロックの位置が変化
5.スケッチブックを使ったおしゃべりマジック
6.額に留めたハンカチを紙袋に入れてナイフを刺すが、ハンカチは破れていない
流石におしゃべりを交えたマジックはお上手です。聞きやすいマイクの声に改めて感服しました。
オープニングは、火が煌々と点るシーンから狐のお面をつけて登場。シルクから和傘の出現、扇子のカラーチェンジ、縁の糸、連理の紙、紙吹雪、日本蒸籠、ファウンテンシルク、般若のお面、赤い長髪姿に変身、最後は「日本手妻 妖面」と書かれた垂れ紙が出て終了。
一連の大作「妖面」和妻を熱演しました。アシスタントはみずほさん。
フィナーレの挨拶では、「若い人は、どんどん伸びていくので、教えることが楽しいです。」と締めくくられました。
「Magic of MAGIC」 はこれからも毎月1回公演を続けていくとのこと。機会があれば、また観に行きたいと思います。
■関連サイト
Copyright © 2006 Yasuo Nakamura. All rights reserved.
Update: 2006/2/19