第59回TAMCマジック発表会

日時:2004年10月31日(日) 14:30開場 15:00開演 18:10終演
会場:新橋ヤクルトホール
主催:TAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)
入場料:無料

Update: 2004/11/9

はじめに

今日10月31日(日)は、新橋ヤクルトホールで開催された「第59回TAMCマジック発表会」を観てきました。

開演30分前の開場時刻(14:30)には、574席の会場が満席となり、私は第1部の間は立ち見となりました。最近はマジックブームを反映して、どの発表会でも満席状態が続いています。マジックショーでの立ち見は私にとって初めての経験でした。

プログラムは、第1部9演目、第2部8演目の合計17演目で上演時間は休憩の20分を含めて3時間10分。

私のお気に入りベスト3は下記の演目でした。

1.新作落語手品「手品腕くらべ」(土屋理義さん)

落語の八つぁん、熊さんがマジックの腕くらべをするという趣向。落語とマジックが見事に融合した素晴らしい演技でした。落語は東大の落語研究会OBのお兄さんから指導されたそうですが、話し方、間の取り方など板についていました。演者の両脇に配置した八つぁん、熊さんのイラストも楽しさを倍加させていました。出し物は、チャイニーズステッキの房を大きくした「ポンポン」、「金魚の移動」、「丸と三角と四角」、「本からのペットボトルの出現」、「水から雪への変化」。最後のオチの「謎はすぐ解ける」も傑作でした。

2.幻想のダンススケッチ(多湖輝さん)

空中から何かを取ってグラスに入れると青白く光る。さらに青い光が空中から出現する「ブルーライト」、「ライトダンシングケーン」、「バッグtoブルーライト」と続く幻想的な効果。空の箱をあらためた後に3人の可愛い子供が出現。さらに大きな幕を広げるとイルミネーションの灯りが点滅。そして幕の中から次々にカラフルの衣装を着た子供たちが登場。総勢15人の子供によるダンスが繰り広げられ、最後に全員の手から扇状の小道具ファンファンが出現します。よく構成され、ファンタジックな雰囲気が会場を包みました。

3.ナイロビの帽子.(森田晃さん)

アフリカの民族衣装を身にまとい、ユニークなアイデア満載のコメディーマジック。司会者の「アフリカから今年もやってきたオスマン・サンコンさんの隣に住んでいるアンマン・ヨンコンさん」という紹介で会場が沸きました。特に、テーブルの下のウサギが自動的に動く現象と最後に舞台袖まで移動する現象が面白かったです。最後に帽子からウサギを出現させたのは蛇足だった気がします。ウサギが2羽いることになり、せっかくのオチの効果を弱めてしまったのではないでしょうか。

おわりに

TAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)は、日本で最も歴史のある社会人マジッククラブです。82名の会員の平均年齢は69歳だそうです。最高齢は96歳の方だとか。ますますのご発展をお祈りします。

演目

第1部

1.トリオ de マジック(ロープ)

2.Sound like Fun(アンチグラビテーション、筒と玉)

 会長挨拶

3.カミキリロボタン(紙幣と封筒)

4.夫婦生活入門(ロープ)

5.和妻の世界パートIII(鳩だし、南京玉すだれ)

6.ロープ変幻(ロープとリング)

7.新作落語手品「手品腕くらべ」(ポンポン、金魚、丸と三角と四角、ペットボトルの出現、雪の出現)

8.お土産手品紹介(美女とビール)

9.幻想のダンススケッチ(ブルーライト、ライトダンシングケーン、バッグtoブルーライト、人体出現)

 休憩(20分)

第2部

10.「マジック劇」(透視術、人形の出現、水の変色、リンキング・リング、造形リング)

11.ダンシングハンク(ダンシング・ハンカチ)

12.不思議な紙パック(楠玉の出現、伸びるジャンボストロー)

13.ミラクルロープ(ウォーキング・ノット)

14.ナイロビの帽子(コメディーマジック)

15.紙の再生(ペーパーtoハット、パンフレットの復活)

16.カラフルショー(パラソルの出現)

17.中華楽々(中華セイロ)


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Update: 2004/11/9