第27回千葉大学マジックサークル発表会
The 27th Out of This World
- Beyond Dream -日時:1998年12月6日(日) 開場18:00 開演18:30 終演20:00
会場:千葉県文化会館小ホール
入場料:500 円
Update: 1999/1/1
数年ぶりに、私の母校である千葉大学マジックサークルの発表会を見てきました。もう随分、後輩の演技指導に行っていないので、一般の観客気分でショーを楽しみました。
FMAGIC(NIFTY)からは、チェシャ猫さん、Densukeさん、KOBAさん、小林伸太郎さんらの顔が見えました。
笑顔が印象的な女性演者でした。ミリオンフラワーとクス玉だけという出し物は平凡で、もっと工夫が欲しいところです。技術的には手元を見すぎるのが難点であり、またミリフラの落とし方も、あまり美しくありません。
テクニックはあると思いますが、左手が固いのとポーズが長すぎるのが気になりました。
手順が長すぎる印象。特に最後の大きなパイプを出す部分の構成には無理があるように思いました。
手順にオリジナリティーがあり、表情も豊かで、今回のショーではピカ一の演技でした。特に4本目のリングの出現と最後の1本の消失には意表をつかれました。
テクニックとムードは上々。ただ、ジャンボカードの扱いがいま一つでした。
ギリシャの宮殿をイメージさせる舞台装置に白衣をまとった像を模した若者二人が立っている。そこで女の子が二人でかくれんぼをしている。一人が箱の中に隠れる。もう一人が箱の上に立ってカーテンで被うと一瞬のうちに人体交換。箱の中を開けると別の男が出現する。消えた女性は客席から出現。
イリュージョンの道具はよく出来ていて、チェンジのタイミングもかなり早く、よく練習した跡がうかがえます。コの字型のカーテンは、取り扱いが楽そうですが、背面が空いているので少し疑念が残ります。
定番のBGMに乗って、笑顔が魅力的な女性のパラソルの演技。純白の衣装は豪華でしたが、演目の雰囲気とはややアンバランスの印象を受けました。助手をやった1年生の岩崎君、一箇所、致命的なネタグレがありましたよ。
イントロのボールの出現とフィニッシュの銀テープへの変化はスムーズで良かったと思います。ただ、手順が少し長い印象でした。
出現させたコインが客席からは見にくかったです。また、自己満足的なポーズは、あまり好感が持てません。
ドラマティックなBGMとマントを羽織った衣装は、シンブルの演技となんともミスマッチな印象でした。また、この演者も不自然なポーズが目に付きました。
落ち着いていて、安定感のあるハトのプロダクションの演技でした。フィニッシュは、定番の打ち消し籠だと思わせましたが、意外な結末に客席が沸きました。ベアハンドを多用していたのがやや不満でした。
MCは、1年生コンビの二人で、初々しいのは良いのですが、しゃべりの内容に、もう一工夫欲しかったです。
私は、第5回(ゾンビボール)、第6回(ハト)発表会に出演したOBです。当時の会場は、東京厚生年金会館小劇場でしたが、最近では地元千葉の地で今もなお、発表会が続いていることを嬉しく思います。部員数も54名という大所帯なのは驚きでした。少し気になったのは、主力の2年生の出演が二組しかなかったことです。当時は、2、3年生の部員はほとんど全員が出演し、演目数も20近くありました。もっと演目数を増やしてもよいのではないでしょうか。現在19名もいる1年生の成長が来年も楽しみです。最後に、サブタイトルの「Out of This World」ですが、昔は「Out of This World!」と表記していました。
1999.1.1 スティング (MHB01374)
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Update: 1999/1/1