関東大学奇術連盟
’02 秋の連盟発表会
日時:2002年12月22日(日) 開場18:10 開演18:40 終演20:45
会場:北区赤羽文化会館
主催:関東大学奇術連盟
入場料:無料
Update: 2002/12/23
関東の11大学12クラブが共同で開催する発表会。3連休の中日、日曜日の公演のためか、開場前から長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。満員の客席は、開演前から熱気に包まれていました。さて、今年はどんなフレッシュな学生マジシャンに会えるでしょうか。
大人数のダンシングチームの踊りとともに、スピード感あふれるイリュージョンが展開されました。長いケーンの出現に意表をつかれました。ダンスとマジックの融合といった趣があり、オープニングに相応しい盛り上がりでした。
落ち着いていて、爽やかな演技はとても好感がもてるものでした。ハトの打ち消しからの女性の出現はピタリと決まりました。
3本のキャンドルを点けた後、ダンシングケーンの演技に移ります。しなやかな動きが印象的でした。
アリスの「チャンピオン」のBGMに合わせて演じるシガレット。ガウンを脱いで、ボクサー姿になると、ステージはリングに変わるという趣向。会場を沸かせましたが、肝心のマジックの方は、あまり見るべきところがないという印象。
笑顔がとてもよい演者でした。ボールもよく浮いていました。ボールが空中に止まってしまうところのパントマイムの腕はなかなかのものです。後半の演出はやや凝り過ぎの感がありました。
スーパーマリオをモチーフにしたアイデアは、とても面白いものでした。特にコインの連続出現の効果が秀逸でした。ただし、床に落としたコインの音がしないところは、もう一工夫欲しいところ。
独創的な手順と音楽を効果的に使ったマスクの演技は、素晴らしい。個人的には、今年度の学生No.1マジシャンだと思います。フィニッシュに見せ場もあり、1部のトリに相応しい好演でした。
定評のある慶応大学のジャグリング。今回の見どころは、非常に背が高い1輪車に乗ってのアクト。
女性二人の掛け合いによるコミカルなパラソルの演技。いろいろと趣向を凝らそうとしている意気込みは買えるのですが、もう一つ乗り切れません。最後のオチも分かりにくい気がしました。
演技力はあると思いますが、衣装があまりにも普段着風であり、損をしていました。
素晴らしいスライハンドの妙技。安定感のあるカードマニピュレーションは、見ていて心地よいものがありました。
サーピス精神たっぷりの女性演者。とても楽しい雰囲気を作っていました。ただし、やや演出に凝り過ぎの感も。
要所要所をきちんと決めていました。しかし、このタイプの学生のウォンドの演技は見慣れてしまって、新鮮味に欠ける印象もありました。
この演者には、とても華があります。大トリに相応しいハトの演技でした。
個性豊かな演者を揃え、また演技レベルも高く、充実した発表会でした。
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Update: 2002/12/23