たっぷりとクロースアップMAGIC No.14
日時: 1996年11月3日(祭) 18:00〜20:30
会場: 東京勤労福祉会館会議室
主催:荒井晋一
Update: 1998/1/3
見た順に書いていきます。題名については、一部私が勝手につけました。
なお、私の席は、FMAGICのみなさんが最も多くいた左奥のテーブルでした。マジェイアさんが近くにいらっしゃたのに気がついたのは、ショーが終わった後でした。
#1. ふり向かないで(4A)
#2. セカンドビジョン
#3. キー&リング
#4. パウチカード
#5. そんなモンテ
#6. 500円コイントリック
最も不思議だったのは、キー&リングです。すっきりしていてビジュアルな現象が気に入りました。ディーラショースタイルに関しては、私は気になりませんでした。
この「たっぷりとクロースアップ」は、主催者の荒井さんにとって、新しい創作の発表の場であり、初めて実演する機会として捉えられていると考えています。
#1. ワンコインルーティン
#2. コインアクロス
#3. コインスルーザテーブル
#4. チャイニーズクラシック
#5. 輪ゴムとリボン
#6. ホテルミステリー
#7. 4Aトリック
#8. エレベータームーブ
#9. カップ&ボール
コインやカップ&ボール等のスタンダードナンバーを、安定した演技で見せてもらうのは、いつ見ても良いものです。最も気に入っているのは、エレベータームーブでした。
このトリックは、2年前のテンヨー大会の前に、喫茶店で見せていただいて気になっていた作品です。今回は、「カードマジックI」(マジックハウス)の中で初めて解説されたので、休憩時間に購入しました。
和田裕二さん
#1. カードマジック(KとA)
#2. オイル&ウォーター(バリエーション)
#3. コインアセンブリー
#4. クイーンの切断
#5. トライアンフ(バリエーション)
#6. カードのカラーチェンジ
FISM横浜大会のミクロマジック部門で3位入賞して以来、数々の海外コンベンションで実演経験を積まれただけあって、シューマンシップが格段に向上したように思いました。
トライアンフ(バリエーション)は、完全に表裏にリフルシャフルした状態を観客に見せているので、とても不思議でした。
#1.輪ゴムトリック
#2.カードマジック(KとA)
#3. カードケーストリック
#4. 二人のカード当て
#5. コインスルーザテーブル
#6.コインとポーカーチップ
#7.ジャンボコイン
初めて見せていただきましたが、「新星現わる!」という印象でした。海外の若手マジシャンと比べてもひけをとらない雰囲気とテクニックを持っていますね。
気になる点としては、まだショーマンとして、徹しきれていないところでしょうか。なんとなく、視線が定まっていない印象を受けました。今後が大変楽しみな若手マジシャンだと思います。
#1. 洋館の謎
#2. 指輪とロープ
#3. Ring & Coins
#4. バックドラフト南極4号
#5. エースアセンブリー
#6. ポケットに通うカード
#7. カードの予言
チャシャ猫さんも、もうすっかり「たっぷりと」の顔になりましたね。バックドラフト南極4号とカードの予言が特に気に入っています。洋館の謎については、やはり色の鮮やかさに欠けるため、私にとっては、あまり印象に残りませんでした。
ただ、一つの素材にこだわる姿勢は、クリエータとしては素晴しいと思います。テンヨーの近藤博さんのジグザグ現象や、菅原さんの貫通現象のように、いつか、素晴しい作品が生まれることを楽しみにしています。おしゃべりについては、大変研究されていると思いますが、一つだけコメントさせていただきます。
チャシャ猫さんの話し方は、スピードが早いのと、声質が鋭角的な印象があります。今回、Pureさんやしののめさんから、お客さんを追い込みすぎる印象があるとの指摘がありましたが、私も同感です。
私見ですが、この印象を和らげるには、
といったことも研究されたら良いと感じました。
#1. キャッシュカード
#2. プリントクラブ
#3. ブックカバーチェンジ
#4. クリップトリック
#5. ワープマシン
#6. カンとストロー
#7. お菓子トリック
#8.片腕の賭博師(バリエーション)
初めて見たマジシャンでしたが、他の5人とは異質なキャラクターだったため、今回は、もっとも受けをとった人だと思います。
見ていて、まったく肩が凝らないマジックの典型ですね。あの独特の話し方とテンポは、天性のものでしょうか?それとも、演劇かなにかの素養があるのでしょうか?
とにかく、楽しませていただきました。
「たっぷりとクロースアップ」のスタイルに関して、ここでも議論がありましたが、基本的に私は、今のままで良いのではないかと思っています。
この場は、「クロースアップコンテスト」でも「クロースアップショー」でもなく、クロースアップが好きでたまらない人達が集まって、日頃のアイデアを気軽に見せる場だと、私個人は捉えています。
演目のバッティングについても、演者個人の責任で対処すれば良いことで、絶対かち合わないオリジナルを考えたり、他の演者の出し物をみて、臨機応辺に変化させたり出来る人達だと思います。
昨年の「たっぷりと」に出演したヒロサカイ氏が「坂井弘幸」として参加するあたりが、この会の魅力なのではないでしょうか。
1996. 11.10 スティング (MHB01374)
Copyright © 1998 Yasuo Nakamura. All rights reserved.
Update: 1998/1/3