第22回石田天海賞パ−ティ−
日時:1989年12月3日(日)10:00受付開始
会場: 新宿京王プラザホテル サパ−クラブ・コンソ−ト
主催:石田天海賞委員会
Update: 1998/1/1
会場は例年通り、新宿京王プラザホテルのサパ−クラブ・コンソ−トでしたが、今年限りで食堂に改装されるため、来年からは会場が変わるそうです。
出席者は、約130名でマジック・フォ−ラムからは、私とデンすけさんだけでした。天海賞の歴代受賞者では以下の方々が参加されました。(敬称略)
厚川昌男、菅原茂、松田道弘、小野坂東、近藤博、マックス名人
その他、主な顔触れは以下の通りです。
松旭斎すみえ、花島皆子、松浦天海、小松正次郎、下田結花、
風呂田政利、瀬島順一郎、加藤英夫、下村知行、柳川幸重、植木将一
江國滋、蓮井彰、加藤友康、田村嘉延、武野光一、芦ケ原伸之、
長谷和幸、坂井弘幸、前田知洋、黒木健一
(特別ゲスト)グレッグ・ウィルソン
さて、それではパ−ティ−の様子を順を追って、お伝えしましょう。
*ニュ−マジック
フロタ・マサトシさんが主宰するマジック同人誌「ニュ−マジック」の中から二つの小品マジックが紹介されました。
・曲がるペン(ペンテルのおもしろ商品をつかったもの。最近子供の間で人気のペン
とか? 市価300円 PentelBK301 )
・レコ−ドとシルク(特別な仕掛けを使わないマジック)
*マジックランド
おなじみママさんがマジックランドの新商品を実演しました。
・イントロ用マジックテ−ブルとシルクハット
・マックス名人のニュ−ウェイブ(ESPカ−ドを使った予言)
・透視カ−ド(52種の図形が書かれたカ−ドの一つを客に覚えてもらい、
透視により当てるというもの。)
例年の場合、マリック(山本勇次氏)と東京マジックサ−ビス(星野徹義氏)の新商品紹介があるのですが、今年は超能力マジックブ−ムで大忙しのため欠席とのことでした。
石田天海賞委員会のフロタ・マサトシさんから、選考結果の発表があり、既報の通り、今年度は「該当者なし」に決まりました。
具体的な名前はあがりませんでしたが、今年は数多くの若手マジシャンが候補に上ったものの、一人に絞るまでには至らなかった旨の報告がありました。
石田天海賞の概要については、デ−タライブラリ#7「賞」に掲載されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
昨年度、受賞者マックス名人の「フィル・ゴ−ルドスティン・コレクション」が完成し、全員でお祝いの乾杯をしました。
この本は氏が受賞のために書き下ろした作品集で、15種の作品が日米両語で書かれています。翻訳は長谷和幸氏、イラストは小野坂東氏です。
内容はカ−ドマジック、仕掛けのあるカ−ドを用いたマジック、色々な品物を用いたマジック、メンタルマジック、数理的なマジックがそれぞれ3種づつ掲載されています。
辻村昭一クヮルテットの生演奏が、パ−ティ−の雰囲気を盛り上げてくれました。
厚川昌男さん、柳川幸重さん、坂井弘幸さん、前田知洋さんたちがお得意のクロ−スアップマジックを披露しました。
小野坂東さんの司会で、フロアショ−が始まりました。
*坂井弘幸さん
・カ−ドの透視マジック
・ブックテスト(本を使ったの単語の読心術)
*前田知洋さん
・チョップカップ(スライハンド)
*長谷和幸さん
・バラの花を使った予言マジック
*黒木健一さん
・手袋を使った予言マジック
*小野坂東さん
・客が昨夜ス−パ−マ−ケットで買った品物の値段を当てるという、ユニ−クなメンタルマジック
*瀬島順一郎さん
・ハンカチを使ったネズミとリスのアクト
*グレック・ウィルソン(スペシャルゲスト)
・ビリヤ−ド・ボ−ル
(氏は有名なマ−ク・ウィルソンの息子さんです。)
*マックス名人(メインゲスト)
・ポケットに飛行するカ−ド
(右手は初めからポケットに入れておき、左手に客の覚えたカ−ドが混じっている一組のデックをずっと持っていたはずなのに、最後には左手のデックから客のカ−ドが消え、ポケットから出現するという信じられないマジック)
・3枚のジャンボカ−ドを使った予言マジック
・電話帳を使った読心術
日本が生んだ、世界的マジシャン「石田天海師」を偲んで始まった石田天海賞パ−ティ−も今回で22回目になりました。
洒落た会場で、食事を楽しみながら、一流のマジックを見ることが出来るという天海賞パ−ティ−は、私にとって「とても贅沢な楽しみ」といえます。
今回は、残念ながら受賞者は出ませんでしたが、ニュ−ウェイブ・パワ−が大活躍しました。来年は、マジックフォ−ラムからも、もっと多くの皆さんが参加されるよう、お勧めします。
そして、いつかマジックフォ−ラムの会員から受賞者が出ることを、期待しています。
1989.12.16スティング(MHB01374)
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Update: 1998/1/1