マジック関係の書籍

Update: 1998/1/17


 「トランプ・マジック」 松田道弘著 ちくま文庫(470円)

この本は、マジックに興味を持つ初心者の方に私がいつもお勧めしているものです。難しい技法を一切使わずに、素晴らしい効果を持つマジックを覚えることが出来ます。また、マジックでもっとも大切な演出法やマジックに対する考え方を丁寧に説明してあるという点で、他のHowto本とは、一線を画しています。

 「しあわせの書」 泡坂妻夫著 新潮文庫(320円)

この本は、昨年直木賞を受賞した泡坂妻夫さんの傑作推理小説です。泡坂さんの本名は厚川昌男さんですが、奇術創作家として世界的に有名な方です。
内容については、一切話せないことになっています。実は、この本を使って素晴らしいメンタルマジックを演じることが出来るという秘密が隠されています。そのため、日本中のマジシャンがこの本を買い占めた(?)という時期があり入手が難しい本でしたが、最近また書店で見掛けるようになりました。(つい、私も5冊目を買ってしまいました。)

 「ラブリ−マジック」 先江進(さきえすすむ)著 角川書店(カドカワブックス)(700円)

テンヨ−の加藤英夫さんが1989年に久しぶりに出した本です。
身近かなものを使った、易しいマジックがたくさん紹介されています。
漫画入りで分かり易く解説されていますので、みなさんにオススメです。

カ−ド・ファン・プロダクションの本
「ミリオン・カ−ド物語」 フロタ・マサトシ著 1991石田天海賞委員会配本(23)

この本は、フロタ・マサトシさんが約20年の歳月をかけて完成させた大作であり、フロタさんのマジックに対する情熱がひしひしと伝わってきます。
冒頭の「ミリオンカ−ドの系譜」の章では、種子島光宗、ジョ−ジ高橋といった私たちに耳覚えのないマニピュレ−タの話を交えた戦前の貴重な日本奇術史が語られています。私は、この本によって、「ミリオンカ−ド」の命名者が天海さんだったこと、通称「木の葉カ−ド」の呼び名は間違いで、正しくは「両手カ−ド」であることなどを初めて知りました。マジックの実技編では、159の写真、130の図を挿入してフロタさんのフル手順が詳細に解説されています。まさに、ミリオンカ−ドの好きな人には、必読の書と言えるでしょう。限定500部の一般非売品です。

[入手連絡先]167 東京都杉並区上荻1−6−11 フロタ・マサトシ方


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Update: 1998/1/17