Update: 1998/1/17
私が高校生の頃、大のプロレスファンでした。
別に隠していたわけではありませんが、特にプロレスのことが話題になることがないので、私の回りの人は誰一人このことを知りません。
アントニオ猪木が全盛時代だった頃、もう夢中になってテレビのプロレス番組を見ていたのを思い出します。
・アントニオ猪木vsドリ−ファンクJr.
・アントニオ猪木vsボブ・バックランド
・アントニオ猪木vsウィリ−・ウィリアムス
などの名勝負は、いまでもはっきりと脳裏に焼き付いています。
その後、あのハルク・ホ−ガンのアックス・ボンバ−によりマット上で失神させられた時に「猪木神話」は崩れました。
そう、どんなに形勢が不利であっても、最後には神がかりなエネルギ−で相手を倒してしまうという神通力がこの敗戦を期にしだいに衰えていったのです。
私のプロレスへの思い入れもだんだん醒めてきました。
ポスト猪木をめぐって、藤波辰己、長州力、ジャンボ鶴田、天竜源一郎、前田日明などがしのぎを削りましたが、誰一人として猪木を越えられないでいるようです。
一流のプロレスの試合は、筋書きがあってまたないようなところがあります。
スピ−ド感とテクニックの妙技、そして観客を感動させるタイミングの微妙さ、これが魅力です。
ある時、ハッとしました。
以上の魅力は、マジックの場合にも全く同じことがいえるからです。それにしても、今までプロレスとマジックに共通性があるなどとは思いもつきませんでした。
今日は、意外な一面を見せてしまったスティングでした。 (1990. 2.26)
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Update: 1998/1/17