David Copperfield 最新情報(2000年8月)
Update: 2000/8/31
2000/8/31
カッパーフィールドの訴訟問題を、インターネットメディアが一斉に取り上げています。
USA TODAY (8/28)
THE SEATTLE INTELLIGENCER (8/28)
NANDO TIMES (8/27)
THE SALT LAKE TRIBUNE (8/28)
THE TORONTO STAR (8/27)
AT COURT TV (8/28)
APB NEWS (8/28)
THE LAS VEGAS SUN (8/28)私も、ざっと目を通してみましたが、ほとんどがラスベガス(AP通信)の情報を転載しているだけで新しい情報はほとんどありません。唯一、THE LAS VEGAS SUN 誌の記事がNew York Post 誌の記事を引用する形ですが目に留まりました。
これまでの情報では、ロシア・マフィアに関係しているRis LisS社がどんな会社なのかはっきりしませんでしたが、この会社はロシア公演のプロモータ役を演じていたことが分かりました。さらに、例の税関資料"Carnet papers"を不当に押さえてしまっただけでなく、公演収入をカッパーフィールドに支払わなかったとも伝えられています。
この一連のRis LisS社の行為は犯罪ではないかという気がしますが、このあたりの経緯については、今のところ一切の情報がありません。カッパーフィールドもとんだ災難に遭ったとしか言いようがありません。
2000/8/29
カッパーフィールドは、8月25日(金)、Fireman's Fund(保険会社)に対して、50万ドルの支払いを求める訴訟を起こしました。
この50万ドルという金額は、昨年12月のロシア公演後、イリュージョンの道具がハイジャックされ、今年の1月に取り戻すまでにかかった費用に相当します。
ロシア事件については、これまで何度か紹介してきましたので、ここでは新たに浮かび上がった事実について取り上げます。
事件が起こったのは、1999年12月12日のロシア(モスクワ)公演最終日の夜のことでした。 "Carnet papers"と呼ばれる重要な書類が盗まれてしまったのです。この書類は、カッパーフィールドが400万ドル(約4億円)以上の価値を持つイリュージョンの道具を無税でロシア国内に持ち込み、また国外に持ち出すために必要な書類でした。このため、イリュージョンの道具を積んだトラックは、ロシア国内への拘留を余儀なくされました。
その2日後、カッパーフィールドは、その書類がRis LisS Corpという会社に保持されていることを知りました。その会社は、ロシア・マフィアに関係を持っていました。彼らは身代金を要求し、お金を払わないと道具を破壊してしまうと脅迫してきました。そこで、カッパーフィールドは、法律事務所および元CIAやFBI部員を擁するTerry LenznerのIGI(Investigative Group International)警備機関に解決を依頼しました。
その結果、今年の1月になって、IGI社は、25万ドルと交換に書類を返すことにRis LisS社が合意したとカッパフィールドに通知しました。これにより、イリュージョンの道具は無事にロシアからフィンランドに持ち出すことができましたが、カッパーフィールドは、IGI社に対して約28万ドルの謝礼金を支払うことになりました。さらに、法律事務所へ支払われた11万ドル等を加算すると総額64万ドル以上になります。
これに対し、カッパーフィールドはFireman's Fund(保険会社)に対して、約50万ドルの損害保証金を請求していたのですが、今年の4月21日、保険会社は要件を満たさないとして支払いを拒否しました。今回の訴訟の中で、カッパーフィールド側は、「財産を破壊しないために何がしかの支払いをすることは、正常な費用である」と主張しています。
また、カッパーフィールドのスポークスマン Dee Anne Dimick 氏は、「問題は、他のチャンネルによって解決されたが、デビッドは大統領夫人のヒラリー・ロダム・クリントンにも相談していた」ことを明らかにしました。
8月24日(木)から、カッパーフィールドの新しいツアー"Unknown Dimension"が始まりました。
Las Vegas Review-Journal誌(8/25)の記事から、いくつかの話題を紹介しましょう。
★ "Global Encounter"の移動先は、バリ島(インドネシア)とハワイ
新しいイリュージョン"Global Encounter"では、観客と共にデビッドが遠隔地へ瞬間移動しますが、公演時間によって、行き先が変わるようです。これまで、実演されていたハワイに加えて、バリ島(インドネシア)が使用されることが明らかになりました。
★ デビッドが開発したイリュージョンのレパートリーは20時間
彼は、常に新しいイリュージョンを開発し続けていますが、次のようなコメントをしています。
「私がこれまで開発したイリュージョンのレパートリーは20時間だ。フーディーニの場合は1時間半だった。」
17本のTVスペシャル(各1時間)と最近5年間の新しいツアー演目を合計すると約20時間に相当します。
ちなみに、ランス・バートンは、TVスペシャルがまだ3本ですから3時間ということになるのでしょうか。改めて、デビッド・カッパーフィールドの偉大さを実感させられます。
Las Vegas SUN誌(8/21)は、最近のカッパーフィールドへの電話インタビューの中でいくつかの興味深い内容に触れています。
(1)若い頃の長髪スタイルが嫌い
昨年の日本公演"U!"の時、多くのファンは、ショートヘア姿のデビッドを見て驚きました。日本でも放映された数々のTVスペシャルでは、彼のカッコイイ長髪が強く印象付けられていたからです。私も最近では見慣れたせいか、それほどでもなくなりましたが、初めて見た時は、かなり違和感を覚えたものです。
最近のデビッドは、特に20代の頃の長髪スタイルをひどく嫌っているようです。公演中に上映される過去のTVスペシャルの映像を紹介する時など、「自分でも恥ずかしい髪型が写っている」とコメントを入れています。
こんな話もあります。デビッドは、年間500ステージという驚異的なペースで世界各地での公演を続けていますが、その理由を聞かれて、次のように答えています。
「私が行くすべての都市で、ビデオショップに立ち寄って、映画"Terror Train"のビデオを借りるんだ。そして返さない。そうやって20年かけて、"Terror Train"のビデオを抹殺してしまいたい。」ちなみに、"Terror Train"は、彼が24歳の時に出演した1980年の映画です。もちろん、このコメントはジョークですが、彼の心情を窺い知ることができます。
(2)Masked Magicianの行為には、本当に怒っていた
多くの古典的イリュージョンの種明かしをしたMasked Magician のTVスペシャル"Magic Secrets Revealed"が、マジック界から糾弾を浴びたのは数年前のことです。デビッドは多くの友人たちが多大な被害を受けたことを改めて語り、彼自身怒っていたことを明かしています。詳しくは、David Copperfield's AOL Chat (2000/4/26)の質問9をご覧ください。
(3)新しいTVスペシャルの放映時期が2001年に延期された?
ファン待望の新しいTVスペシャル"David Copperfield: The Disappearance"は、今年の12月頃に放映される予定というのが、これまでの情報でした。今回の記事でLas Vegas SUN誌は、2001年に放映予定と初めて報じました。だだ、この情報については、公式発表ではないため、まだ真偽のほどは不明です。
仮に、本当だとした場合、私なりにその理由を推理してみました。
- 新しいツアー"Unknown Dimension"が、これから始まるのでビデオ収録・編集期間を考えると、年内の放映は厳しい。
- 初めての試みのインターネットによる全世界同時配信システムの準備に手間取っている。
- 単に、21世紀初頭での放映の方がインパクトがあると考えた。
ファンとしては、あれこれ想像するのもまた楽しいですが、いずれにしても正式発表を待ちたいと思います。
カッパーフィールドの新しいツアー"Unknown Dimension"の続報です。
★日程
8月24日(木) 9:00PM
8月25日(金) 8:00PM、10:30PM
8月26日(土) 8:00PM、10:30PM
8月27日(日) 8:00PM、10:30PM
8月28日(月) 8:00PM、10:30PM
8月29日(火) 8:00PM、10:30PM
8月30日(水) 9:00PM★会場
ラスベガス MGM Grand Hollywood Theatre (座席数:630)
★入場料
95ドル
スティングのコメント 今回の見どころは、何といっても新しいイリュージョン"Global Encounter"です。 最近の"Journey of a Lifetime"ツアーでは、"Hoover Dam Teleportation" あるいは "HAWAII Transportation"と呼ばれていたものです。
従来は、観客だけがハワイに瞬間移動していたのですが、なんとカッパーフィールド自身も観客と一緒にハワイに瞬間移動します。この様子は、衛星による映像伝送により、会場から確認されます。その後、カッパーフィールドは、会場内の予期せぬ場所から出現し、最後のイリュージョンであるThirteen (13) を演じます。
カッパーフィールドは、この"Global Encounter"の完成には、3年の年月を要したと語っています。彼自身、出来栄えには満足しているようで、それ故"Unknown Dimension"という新しいツアータイトルを使用することにしたのでしょう。
また、衛星による映像伝送などのハイテク技術の利用について、彼は「イリュージョンの仕掛けそのものに利用しているのではなく、あくまで観客が遠隔地への瞬間移動現象を認識する手段に使ったものだ」と強調しています。
もう一つの特徴は、会場が狭くなったことです。従来のラスベガス公演の会場シーザーズ・パレス ホテルの座席数に比べて400席ほど少ない630席になっています。彼自身、数千席以上の巨大会場では、舞台と観客の距離が遠すぎるという問題点を感じていたようです。彼は、「今回の会場では、観客との関係がより親密になる。それは、観客にとっても素晴らしい機会になる」と語っています。
今回参考にした8月21日付けのLas Vegas SUN誌の記事では、さらにいくつかの興味深い内容を見つけました。この続きは、明日紹介することにしましょう。
■ 参考情報 Las Vegas SUN の記事 (8/21)
カッパーフィールドの消失コンテスト The Disappearance Contest の最初の当選者が名乗りをあげました。DC公式サイトのBBSで、britnyfox さんが感激のメッセージを書き込んでいます。彼は当選通知を受けた日の夜は眠れなかったそうです。気持ちは非常によく分かりますね。
当初発表では、最終審査発表は、7月15日ということでしたが、8月15日に延期されていたようです。当選者は5名ですので、他の人からの喜びの声もそのうち聞けるでしょう。
2000/8/14
DC公式サイトのBBSに、デビッドの誕生日メッセージコーナーが新設されました。彼の誕生日は9月16日です。私も早速、メッセージを書き込んでおきました。日本からの投稿は私が最初のようです。
興味のある方は、以下をご覧ください。
カッパーフィールドは、8月8日から13日までUSAネバダ州Lake Tahoe で公演を行っています。注目の "HAWAII Transportation" は、"Global Encounter"というのが正式名称のようです。ショーの開始時刻は、9:30PM(土曜日のみ7:30PMと10:30PMの2回公演) 入場料は、$55 and $75
■ 関連情報 The Sacramento Bee の記事 (8/6)
また、公式DCサイトBBSで、RDBerge さんが最新ツアー日程情報を提供しています。現在、2001年1月末までの公演予定がカレンダー形式で掲載されています。今後、いつ来年の日本公演の日程が記載されるか、楽しみに待ちたいと思います。
2000/8/6
「スティングのカッパーフィールド物語」(第2回)を掲載しました。今回は、18歳の時に主演したシカゴでのミュージカル"The Magic Man"のお話です。
カッパーフィールドの新しいツアー"Unknown Dimension"の公式プレスリリースが発表されました。今回のショーの目玉は、予想通り "HAWAII Transportation" です。その他のイリュージョンには、"Test Conditions", "Thirteen ( 13) "などが含まれます。8月24日〜30日に行われるラスベガス公演が注目されます。今後、続報が入り次第、お伝えしたいと思います。
2000/8/1
David Copperfield 'Sleight-of-Hand' Magic Lesson チャリティオークションが今日(現地時間7月31日7PM)終了しました。
最終日の価格は、$4,000.00 まで上がりましたが、オークションは成立しませんでした。これは、売主の最低価格に達しなかったためです。このオークションシステムでは、最低価格は公開されないため、一体いくらに設定されていたのかは不明ですが、ちょっと残念な結果です。プロジェクト・マジックへの全額寄付ということを考えると、もう少し安く設定して欲しかったという気がします。
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Update: 2000/8/31