Dr. Tashiro のマジックレポート (No.4)

第45回 全国奇術愛好家懇親会

《2月19日(土)》

(1)ディーラーズショー


司会:田中氏、黒沼氏、セオ氏

(1)マジカルアートクリエイション(黒沼氏)

 創立20周年ということで、お買得商品も多かった。

@エンゼルボール(球状毛花):袖花のように用いてケーンの中央で出現させる。

Aバニッシングケーンと毛花のセット:ケーンを通り抜けるシルクの演技に続けて。

Bブルーミングフラワー:7輪咲きの毛花を示す。花の部分のみを「摘んで」、チェンジングバッグに入れると、紙吹雪とともに、スカーフが出てくる。(スカーフに変化した。)スカーフで花が摘まれた毛花の枝をなでると、毛花が咲く。毛花を振ると、花の部分だけが再び取れて、7つの花がくるくると回転しながら床に落ちて「投げ花」のように床に刺さる。さらに、また花がとれてしまった毛花の枝に注目すると、こんどはゆっくりと花が咲く。この7輪の毛花が2つに分裂する。さらにエンゼルボールが出現する。

Cファイヤー復活カード:新聞紙大の両面カラー印刷のトランプを示す。4つ折りにして真中を千切る。(ダイヤ型の穴があくはず)切り口に火をつけると、フラッシュしてもとに戻る。このカードをコーンにして、中にミルクを入れる。(ミルクシリンダー)コーンを振ると、中から投げテープが出現する。

Dパベルの4色シルク:5枚のシルクを示し、1枚はしまう。残りの4枚が市松模様の4倍大のシルクに変化する。このシルクからパラソルが出現する。かさの全ての「骨」の先端にはカラフルな細いのべシルクがついている。

感想:

 Cはバイシクルのライダーバックの模様であったようで、大きさは新聞紙1枚大とその半分大の2種類用意されている。綺麗に出来上がっており、ちょっと使いたくなった。Bは、現象がごちゃごちゃしており、ちょっと考えすぎなのではないか?

連絡先:TEL075(343)3631 FAX075(343)4770


(2)マジック材料越智 

 大阪府藤井寺市にある。紙製品を中心に扱っておられる。

@紙を燃やして投げテープ。投げテープの一部をどんぶりに入れて水をかけるとうどんになる。また、投げテープの一部を水につけて手の中でもむと紙吹雪となる。5枚のつながったシルクを手に入れると、レインボーペーパーに。(これはカラーのモール状の紙かざりで、昔「レインボーペーパー」といっていたものに近い。昔のものは口の中に入れて口から取り出すようになっていた。この製品は、最初少し引き出して、その後全体を投げるとさっーと伸びていくようになっていた。)5色のシルクが5色のペーパーモールになったということ。このモールからファンテンシルクの出現。その中心から5色の投げテープの出現。さらに投げテープをたぐると、5色の大型モールが出現する。モールの中からロウソクの出現。ロウソクの中央に火をつけると、火がロウソクの先端まで登っていきロウソクに点火される。ろうそくが紙テープに変わり床に落ちていく。紙テープが全て落ちると手元には「越智商店」というロゴ入りのハンカチが出る。

Aふぶきシルク:紺のスカーフに紙吹雪をかけると、スカーフが水玉模様になる。

B投げテープ取り出し用ホルダー:マグネットでズボンなどに貼り付けておくもの。

感想:

 てきぽきと様々な取りだし製品をみせてくれた。紙うどんは、生麺タイプのカップうどんの真空パックされたうどんが都合良いというのは別のどこかで聞いたことがある。いつでも「うける」ネタだ。また、ロウソク紙テープが、非常によかった。おそらく、買えばそのまま使えるようにセットされているのであろう。また、ふぶきシルクも今回いくつかのディーラーで扱っていて目に付いた。昔の「日本奇術連盟」の発表会では何度でもみることができたが、最近あまりみかけないような気がする。うまく使うと効果的なネタだとは思う。

連絡先:TEL0729(39)7006 FAX0729(39)1666


(3)マジックランド

 ディラーズショーは行わず。一言挨拶がほしかった。何もないのはなんとなく感じ悪い気がした。

連絡先:TEL03(3666)4749


(4)山下マジック

 奈良のディーラー。UGMの情報ビデオの講師としておなじみ。

@幻想のバラ:ビデオつきとのこと。(SAM浜松大会のレポート参照)

Aスリーポイントロープ:瞬間的にロープに3つの結び目ができ、その結び目に1枚ずつ計3枚の異なった色のシルクがかかっている。

B詳細不明。4枚のシルクがつながるような現象。

Cミリオンフラワーホルダー:演技の途中でもミリオンフラワーが使えるように工夫されたホルダー。30個くらいのミリオンフラワーを詰めて置いて、お盆などに投げつけると一気に花が開く、「爆弾」のような使い方もあるとの説明。

感想:

 Aは様々なルーティンに組み込むことが出来る鮮やかなマジックだ。Cも詳しく見ていないけれど、便利に使えそうに思えた。

連絡先:TEL0745(75)5768


(5)東京マジック

 マスブチ氏が演技された。

@ショッキングカード:ジャンボカード2枚を示すと、瞬間的に2つのファンが現れる。

A曲芸カード:デックがバラバラであることを示してからデックをそろえてもつ。(トップがお客さんに見えるようにもつ。)トップカードから純に少しずつ下に落としていくような動作をすると、カードの一部が連結されたようになって、リボン状に床にカードの帯が垂れていく。また、その「帯」をたぐりよせた後に、カードがバラバラであることを示す。

Bバラの香り:赤いバラをむしるとシルクに変化する。花のないバラの枝にそのシルクでおまじないをかけると、バラの花は瞬間的に返り咲いている。

Cカラーチェンジングシルク:1枚のシルクを手でしごくと、色が変化する。さらにもう一度手でしごくともう一度別の色に変化する。

Dストリーマー:レインボーカラーののべシルク。使い方として、カラーリングブックとのコンビネーションが示された。絵本をぱらぱらとめくると何も描かれていない白いページばかりである。その後「線画」が現れ、ストリーマーを振るとカラーの絵本になるというもの。ストリーマーも白がレインボーカラーに変化したかどうかは忘れた。

E体を貫通するロープ:ロープを背中に回す。両端をひっぱると、ロープが体を貫通して通り抜けておなか側にでてくるように見える。マグネット式ではないので引っ張りに強いとのこと。

感想:

 曲芸カードは仕掛けはよくできているけれど、カードを少しずつずらしていったり、たぐりよせていったりする動作はどうにも間が抜ける。デックの半分がつながったカード、半分がばらばらカードにしておいて、チェンジしてやった方がよっぽどいいような気もしたが・・・Cも「だからどうした」といわれても仕方がない。テクニックで解決する方法の方がずっといいようにも思えるが、「道具」としては良くできている。Eは、実演の手際が悪くてもたもたした印象だった。これもアイディアとしてはおもしろいし、製品としても良くできてはいるけれど、なにかピンとこない。

連絡先:TEL03(3630)5074 FAX03(3630)5075


(6)セオマジック

 広島県福山市のディーラー、妹尾富雄さんご自身が演技された。。

@予言のカード(2つ折り)を示しておく。カードを選ばせると、普通のトランプの模様ではなく、「蝶」が描かれている。予言のカードを開けるとゴム仕掛けでぱたぱたと飛ぶ蝶のおもちゃが突然飛び出して、そこいらを飛び回る。

Aロープを結ぶと中央に出来た結び目にくす玉が出現する。

Bトーチケーン

C小さいグラスにミルクが入っている。このミルクを一回り大きいグラスに移すと、そのグラスが一杯になる。もう一回り大きいグラスを示し同じ現象を起こす。さらに4つ目の大きなグラスを示し、やはり同じ現象をしめす。また、今度は逆に4つのグラスの大きい順にミルクを移し替える。

D取り出し用目覚まし時計。ぶらさげなくてもよい、テーブルにおけますとのこと。

E取り出し用ラメ花(ハイパーブーケ)テーブルに飾れるという。

Fマグネット式ホルダーとアピアリングケーン:マグネットをズボンの後ろポケットに入れておけば、ケーンがズボンの上にそのままくっつけられるというもの。

G取り出し用ビール瓶:3枚のシルクをあらためて、中から3本のビール瓶を取り出す。

Hスーパーウオンド:30センチくらいのウオンド。一端から出ている糸を引くと大変大きな音がして、他の一端から紙吹雪やラメテープが出現する。

感想:

 @はテレビでも紹介された「おもしろグッズ」をマジックに利用したというものなのだろうが、本当にばたばたと蝶が飛び出すとかなり驚いてしまう。Fは大変便利。今までも一部のマジシャンには使われていたのだろうが、本当になるほどと思った。Hは私も購入。フラッシュコットンなども必要。すぐにステージで試してみた。タンバリンで最後に紙テープをこのウオンドで巻き取り、タンバリンを腕に通して、お辞儀をするその瞬間に「ぱん」とならしてラメテープを出したところ大変派手で、フィナーレとしても決まった。音は大変大きいので小さい会場で用いれば、小さい子供さんは驚いて泣き出すかもしれない。紙吹雪をだしても大変きれいなのだろう。ラメテープの場合は、ウオンドの向きにもよるのだろうが、10メートルくらい飛んだ。遠くに飛びすぎて、その場でふわっ、っとひろがることがないので、どれだけ綺麗だったかはわからない。

連絡先:TEL0849(72)5504 FAX0849(72)5954


(6)マジック・フカイ

 今回は岸本道明さんと2名で車で会場までやってきたとのこと。深井さんのブースはステージと同様に活気があって、見ているだけでも楽しいです。

@ダンシングケーン(2本同時にダンスするという演技)+レクチャービデオ

A缶ジュースをグラスに注ぐ。グラスを持つ手を離してもグラスは浮いている。どんな缶でも即席に使える・セットできるというのが特徴。

B襟に付けたバラの花が反対側の襟に飛び移るというコミック用具。

Cグラスに赤ワインを注ぎ、そのままひっくり返すと赤いシルクが垂れる。

Dシルクにウオンドでおまじないをかけると目の前で瞬間的にシルクが消失する。ウオンドの半分をシルクと同じ色に塗っておけば、シルクが消えたと同時に、ウオンドが消えたシルクの色に変化するという現象が起こせると、実演までしてくれた。

Eラメテープ。投げて使うものと、高いところから滝のように垂らして使うもの。また、テープの巻き取り機の実演。

F電動リール。30メートル位の距離をシルクが飛んでいきまた戻ってくる。

感想:

 A・Bは実用的で、ステージマジックのルーティンの一部にすぐなってしまうのはもちろんだが、ちょっとした集まり・パーティーでもコミック風に用いることが出来て大変便利。Cはそれほど関心しなかったが、テレビで実演したのを見たら、お客さんが非常に驚いていた。一般の方にはこれくらい強烈なものの方がおもしろく又不思議に思えるのだろう。ミルクが白いシルクになるというのもいいかも知れない。Eラメ素材のものが最近やたらと目立つ。くす玉も、昔は光る素材で出来たものはなかったが、今はその方が多いくらいだ。しかし、紙は紙、ラメはラメの素材の感じをよく吟味して自分の演技にふさわしいものを選びたい。F会場のお客さんの頭の上をシルクが飛び回る様子は、ランス・バートンのショーのオープニングを彷彿とさせるくらい、迫力があった。会場の一番後ろにいるマーカ・テンドーさんに金具(ハンガー)をもってもらい、そこにリールの糸がついたシルクを通し再びステージに戻る。すると、シルクはステージ上の演者の手を離れて、会場の一番後ろまで飛んでいき、ハンガーをくぐって再びステージ上の演者の手に戻るといった演技ができるのである。準備している深井さんを真剣な眼差しで見ているお客さんに、深井さんは「ここまでは準備ですよ。これをお客さんにみせたらあかんよ!」とおっしゃり、会場を沸かせていた。それにしても、このリールは使い方をうまく考えれば非常に効果的な演出が可能なのではないか。大変興味を引かれたが、すぐに使える当てがないので、買わないで帰ってきた。ところで、深井さんのブースでは、これ以外に一般的なリールも売っていた。ビデオつきであった。例えば目の前で紙幣のボールが浮いてこれに切れ目のない輪を通すといった演技が出来る。小さいものも売っているが、大きめのものの方が、メンテナンスも楽でいいような気がする。それ以外のオリジナルクロースアップマジックもいつも通り好評であった。

連絡先:TEL0726(88)0618 FAX0726(88)8280


(7)岸本マジック

 近鉄アベノ店でお店を出しておられる。ブースではいつものように、益田克也さんの作品を実演してもらえて非常に参考になる。

@ミニブレンド:4枚のつながったシルクが4倍大のレインボーシルクに変化する。

Aシルクファミリー:2枚のシルクを結んでつなげる。これを首にかける。4枚のつながったシルクを手の中で消してしまうと、首にかけた2枚のシルクの間に消えた4枚のシルクが結ばれている。また、このバリエーションとして、1枚のシルクの対角線上の両端を輪になるように結んで、やはちこの結び目の間に4枚のシルクが飛び込むという現象も見せてくれた。

Bミラクルリング(テンヨー):リングが紐に通ったり抜けたり。

Cシルクとバネ花:あらためた紙で作ったペーパーコーンから、黄色いシルクを取りだし、黄色いバネ花を取り出す。続いて白いシルクを取りだし、白いバネ花を取り出す。さらに3色のシルクを取り出し、3色のバネ花を取り出す。

感想:

 Aは、4枚のシルクを引きネタも使わずに手の中で消すというのがよかった。結婚式などで即席風に演じられて実用的。Cもセットが楽にできるように工夫されている。

連絡先:アベノ近鉄7階マジックコーナー06(6624)1111


(8)マーカ・テンドー

 ブースはバーディー・コヤマさんとシェアしておられた。年輩のお客さんにも気取らず丁寧な応対をされていて、好感がもてた。

@ブレンドシルク:うさぎの模様でちょっと使ってみたくなる。4枚のスカーフが4倍大の大きなスカーフになるというもの。(イタリアのドミニコダンテ氏が現在このマジックの「権利」をもっているとのこと。)このマジックも現在「氾濫」しているように思える。同じよな発想で、昔「天地」という会社が「素晴らしき日章旗」というのを出していた。こちらは、紅白2枚のシルクが日の丸の旗になるというもの。説明書に「国旗ですから、慎重にお取り扱い下さい。」という注意書きが書かれていて、子供心にも改まったような気になったのを覚えている。それにしても、いくら革製ギミックとはいえ、6千円くらいだったような気がしたが、高すぎるように思えた。

A3本リング:キー部分がマグネットになっている。1万円は安い。

Bアピアリングケーン+レクチャービデオ:スカーフを結ぶとケーンがスカーフに結ばれた状態で出現する。ケーンが分裂する。

C振り出し用旗

感想:

 ご自分で実際に使われている道具だけを販売していらっしゃるようで、どれも非常に実用的で高品質であるように思われた。

連絡先:0428-64-6468


(9)バーディー・コヤマ

 札幌のディーラー。自作の商品が多く、格安であった。LPレコードのカラーチェンジなども、ご自分が所有されていたレコードを加工されてつくられており、どれ一つ同じものはない。(レクチャービデオ付きで販売されていた。)

@ラメ燕尾服の出現:3枚のシルクから、燕尾服が出現する。これを着用して演技を始める。

A吹雪ハンカチ:水玉模様になったスカーフから毛花が現れる。さらにもう一度スカーフの色が変化して、毛花さらにくす玉が現れる。

B各種シェイカー:シェイカーの本体部分のカップを用い、例えばマイザーズドリームのようなことをする。最後に蓋をしてシェイクすると、中からワインが出てくる。テンヨーのスーパーシェイカーほど凝ってはいないが、色々なタイプのシェイカーが並べられ、シェイカーの原価によって、みな値段が違うというところが面白かった。

CCDとシルク:CDの中央の穴にシルクが通ったり外れたりする。99年のマジックフレンドコンベンションで、ミシガンのハンクモアハウスが、白いプラスチック製の輪がシルクを通るようなマジックを販売していたが、それよりもはるかによく出来ているし、日常的に目にするCDを用いるので不思議性も強い上に、美しい。レクチャービデオつきとのこと。

Dリンキングハンガー:レクチャービデオつき

感想:

 マーカ・テンドー氏とブースをシェアされていた。3枚のシルクからボトルが出現するというのは、輸入品ではあったが、かなり実用的であった。売り切れの品物もたくさんあった。

連絡先:TEL011(242)5995 / 011(272)3891


(10)スガヤ幸一

 オリジナルマジックを製造・販売されている。

@2本のトーチが2本の和傘になる。

Aウオンドのカラーチェンジ。ウオンドの先端から炎が出現。ウオンドが一瞬に消えたと思ったら、2本のウオンドが次々に現れる。

B1本のウオンドが4本に分裂。途中カラーチェンジも。セパレーツウオンドというもので、1本のウオンドが2つに割れるようになっている。(断面が半円状のウオンドが2つ、マグネットで1つにあわさっている。)

Cブライダルウオンド:ウオンドから垂れ幕が出る。ちょうどウオンドが掛け軸の棒のようになる。垂れ幕には「○○さん、ご結婚おめでとう!」といったメッセージが書き込めるようになっている。

Dジャンボゾンビボールと特製ギミック:ギミックは工夫が凝らされており使いやすいとのこと。

感想:

 ウオンドはスライハンドに加えてこのようなギミックを取り入れることで、演技により幅がでて、楽しいショーになるのだろう。ジャンボゾンビボールも迫力満点。

連絡先:0475-58-9705


(11)オフィス西川

 輸入品もよく扱っておられる。海外のディーラから直接取り寄せれば確かに安いかもわからないが、実際に実物を見て、実演をみて、日本語の解説までしてもらってのことなので、割高という感じはしない。

@ラメのくす玉:おまじないをかけると、くす玉がこわれて、花が一連に(チェーン状に)なる。昔、くす玉のリングを糸にしておいて、くす玉をこわして、花を散らせるというのがはやったが、それをもう少し進化させたものということになろう。

A3つに分裂するくす玉

B紙袋からデッキブラシの出現。1万5千円。マクドナルドハンバーガーの紙袋からジャンボストローが出現する、袋からジャンボ鉛筆が出てくる、アタッシュケースからハシゴが出てくる、といったマジックと原理は同じ。うまく使うと非常に不思議でおもしろい。

Cジャンピング金魚:木の棒に3本の紐が通っており、端の紐に布でつくられた金魚がぶら下がっている。この金魚が移動するというおなじみの現象。クライマックスは、全ての紐に金魚がぶらさがっている、つまり金魚が3匹になる、という現象。金魚も鯛焼き風のモダンなデザインであり、どこに出してもおかしくはない道具であった。

D腕の切断:演者自身の腕を四角い筒に通す。先端からは指が出ている。この状態で自ら筒の中央に刃物を差し込む。さらに筒を半分に割る。(後面に蝶番がついており、筒が2つに折れるようになっている。もちろん、完全には折れないが。)

Eカラーリングブック:真っ白な絵本に絵が現れ、さらに色がつく。詳細不明だが5種類の変化を1冊で起こすことが出来るという。

感想:

 クロースアップも充実している。ペンスルーエニシングなどは実演を見ているだけで、非常に参考になった。

連絡先:TEL07435(7)5141


(12)マジカルテーラー た な か

 鳩出し用の上着などのオーダーメードに応じてもらえる。また、衣装替え(早変わり)用のコスチュームも豊富。

@火炎皿がシルクハットに。帽子の中からシルクやくす玉の出現。

A白い風船を割ると、紙吹雪が散り鳩が出現する。

B布バックにを入れる。袋の口を両手で引っ張ると袋が裂けて、鳩は消えくす玉が出現する。

Cシルク製の細いのべテープ。「THE END]と書かれたシルク。また、それらをセットするギミックなど。

D衣装につけるアクセサリー

E3回早変わり衣装。14万円。早変わりした後の衣装にも豪華な袖がついている。

Fワゴン+テーブルクロス。2万円。

感想:

 YMCAマジッククラブに所属されている田中稔氏が経営されている。アマチュアといえども、ステージをするのであれば1着はきちんとした衣装が欲しい。

連絡先:TEL/FAX0729(66)5641


(13)S企画

 滋賀県大津市にて塩見昌己氏が経営されている。イベントは積極的に行っていると高い評価を得ている。ブースでも人間味あふれるしおみさんの演技・解説に大いに盛り上がっていた。クロースアップで使えるコミック用のちょっとしたグッズもおもしろかった。

@トーチが毛花になり、さらに、ケーンに変化する。

A1万円札が両手に次々に現れる。(これを行うためのギミックを販売。)ケーンがシルクになり、その中から1万円札でできたくす玉が出現。

Bやさしいミリオンカード用ギミック。ジャンボファンカードの連続出現用ギミック。

C足花:「みなさん袖花はご存じでしょう?これは『足花』です。(笑)こうして、ズボンの足の所ににゅーっとさしておきます。そのまま歩けるんです!(爆笑)さて、ハンカチなどからこの長い毛花を出した後どうするか?机の影などに隠してあるバニッシングケーンの中に入れてしまいます。しばらくしてケーンを取りだし、消してみせるとまた長い毛花がでてくるのです。(笑)」

D毛花の赤い花をむしると、これがシルクになる。花がむしられた茎だけの毛花を紙筒に入れると今度は白い花が咲いている。

E小鳥の人形がさえずりながらの出現・消失現象。「これが本当のトリネタです!」(笑)

感想:

 どこまでが本気なのかにわかには判断できないところがまた面白かった。クロースアップでも、小さいキューピー人形が手のひらの上で独りでに立ち上がる。お客さんに人形を渡すと、米粒くらいのキューピー人形に変化してしまう。独特のユーモアのようなおかしな気分にさせられて、いくらか気味が悪い。夜行われた、ミッドナイトレクチャーでもうけていた。前書きにも書いたが、様々なイベントを試みられているようで、そのプログラムに書かれているゲスト本人は当日までそのイベントを知らなかったりする場合もあるらしく、全く愉快なことである。お近くの方は是非お店にも顔を出して頂きたいし、イベントにも参加して頂きたい。

連絡先:TEL077(525)3806 / 090(9050)7074


(14)マジック町井

 東京タワー2階にて、マジックショップを経営されている町井元助氏が自ら演じられた。古くて今ではなかなか手に入らないような道具、珍しい道具などを取り扱っていらっしゃる様子。

@伸縮ロープ(新三本ロープ):最後に大中小3本のロープが全てつながってしまう。

A腕ギロチン:ケースつきで10万円。伴野氏が海外から仕入れてきたものとか。金属製で本体がメッシュ状になっているので、歯の動きが見える。出来はいいようだ。

Bロープがシルクに。シルクから毛花(袖花)。毛花を金属の筒に入れると大きな毛花になる。(フラワーチューブ)

Cアクリル製の4つ玉。このボールと大きさがマッチしたボールベース。ゆで卵の容器のような入れ物の中のボールが消失・出現する。300円は安い。

Dダンシングケーン

EWフラワーチューブ:花束の中に手を入れて、もう一つ花束を取り出す。

Fチャイナリング(6本リング)

Gアピアリングケーン

感想:

 中華セイロなどの比較的大きな道具もブースには並んでいた。アクリル製の4つ玉は昔トリックスで出していたのを思い出す。小学校4年生くらいだったろうか。布でホルダーまでつくってもらい熱心に研究していた昔がまるで嘘のようである。(汗)

連絡先:TEL03(3433)5111


(15)UGM

 山本勇次氏自らの演技。1つのマジックショップとしては、現時点で最も多くの種類の道具を取り扱っているのではないか。会員制の情報ビデオもよく出来ている。

@ニューファイヤーファンケーン(made in Italy):トーチの炎がついている先端部分が突然5つに分裂する。炎の扇のように見える。そして次の瞬間、ケーンに変化してしまう。(42,000-)

Aヘンシンハンカチーフルティーン:紅白2枚のシルクがつながっている。これをひとなですると、紅白縞模様の2枚のつながったシルクに変化する。さらに、両端を結んで輪にする。これを両手で伸ばすようにすると、合計10枚のシルクが出現し、大きなシルクの輪が出来上がる。(5,800-)

B紙幣になる白紙+トリプルクライマックス:6枚の白紙が1万円札になる。(ワイルドカードのステージ版)財布に1万円札を入れておまじないをかけると、大型の1万円札のファンが2つ現れる。さらに、連結して帯状になった1万円札が滝のように流れ落ちて垂れ下がる。お札は全て実物よりも一回り大きく堅く光沢もある。(1,800-+12,000-)

Cフリップフラップ(The MAGIC HANDS):折りたたみ出来る四角い板を筒状にしてあらためる。またたたみ今度は、細長い筒状にする。この筒の中からたまご(スポンジ玉子:4ヶセットで3,800-)2つと、コーラ瓶(バニシングコーク8,500-)1本を取り出す。(8,500-)また、バニシングコークの使い方として、コーラ瓶を紙袋に入れてそのまま捨てるというのを実演された。また、詳細不明だが瓶が3本に分裂する現象などもあった。Dフローティングテーブル(トミーワンダー):木製のテーブルに布をかける(テーブルクロスのように)。布の端をもつとテーブルが浮き上がる。(98,000-)

感想:

 紙幣を使ったマジックはどうもガラが悪く見えるようでいけない。ジャンボサイズとはいえ一万円札のファンを出すなどはあまり趣味がいいことではない。ただ、Bは上でも説明したが、光沢もあり本物のお札にはどうみても思えない。その分「泥臭さ」が消えているので、まあ時と場合によっては演ずるのもいいかもしれない。Dもそれほどインパクトはなかった。Aは結婚式にはもってこいで、私も1度使わせてもらった。@も確かに出来はいいのだろうが、あまりにメカニカルで工夫の余地がないので、ステージで使うには道具に使われないようよほど注意しないといけない。

連絡先:TEL052(936)0657 FAXC052(936)0658


(16)マジックエフェクト

 藤原邦恭氏のオリジナル商品の販売を行っている。今回も藤原氏自らの演技と解説があった。

@スーパーワレット:財布に白紙を挟む。白紙の端が財布からはみ出ている。その端を注目していると目の前で突然1万円札に変化している。財布を開いてあらためると、確かに1万円札に変化してしまっている。

Aペットボトルに筒をかぶせる。シルクを黒いペーパーコーン(カップ型)に入れて消してしまう。筒を持ち上げるとペットボトルの中に今消えたシルクが飛び込んでいる。

Bワンタッチクス玉:黒い扇型のケースにシルクを入れると、ケースもろともくす玉になってしまう。(3,800-)

C3枚屏風のような道具。3角の筒状にして、その中に3つの花輪を入れるとそれが変化するといった現象。詳細不明。

D花の首飾り(レイ)を袋に入れて、色が変化する。詳細不明。

Eお祝いペーパーと紅白ファンファンセット:裏表色の違う紙をあらためる。これを3つ折りにすると中からファンファンが出現する。これを繰り返し4回演ずる。最後に紙を開くと、中央に「祝」という文字が書かれている。黒白のファンファンの出現の後、紙を広げると「忌」の文字が現れる「おくやみセット」も同時発売とのこと。仏前マジックに最適だとか。

感想:

 藤原さんの作品は品のいいマジックが多い。ワンタッチクス玉もかなり出来はいいと思うが、ちょっとインパクトには欠けるような気もする。逆に言えば、気軽な場所でちょっと演ずるのなら、こういったものの方がふさわしい。これほど盛大なディーラーショーだと終わりに近づくと注意力が低下してきてC、Dは夢うつつでよくわからず申し訳なかった。Aは、昔ミニチュアのボトルに小さな青いシルクが飛び込むというのを買ったけれど、それと同じなのだろうか?ボトルにシルクが飛び込むという現象はちょっと考えればたいしたことなさそうだけれど、結構うけるものである。トリックスにもそういう製品があったような気がする。スーパーワレットは私も購入したが、クロースアップでも十分使えるよい用具であると思う。

連絡先:FAX 0429(65)1261


(17)道化師

 早川氏が実演・解説された。オリジナル商品もあり、おもしろい。

@ビアリキッド:粉末で水に混ぜるとビールのようになる。また、ミラージョッキを用いれば本物のビールにすることも出来る。

A札焼き用封筒。フラッシュペーパーのように一瞬で燃え上がってしまう。

B1万円札でつくったくす玉

C1万円札が印刷されたシルク

Dパチパチ帽。おもしろグッズ。野球帽のつばの上の部分に2つの手が出ており、紐を引くとその手が拍手する。

E板を示すと突然、炎が上がる。炎が消えると一瞬にしてくす玉が現れる。

F吹雪ピストル。ピストルをうつと紙吹雪が散る。筒状のものでクラッカーのように糸をひくとぱんと音がしてテープなどが飛び散るという用具もあった。

Gバックルカード。詳細不明。カードの角をかじって、元に戻るというのだったかも。

H空気玉子。つぶすとぺちゃんこになる玉子。

Iギミック玉子。中身の卵白・卵黄までがつくりもの。

Jライターウオッチ。腕時計から火が出る。

Kバニッシングライター。火をつけたライターが消えてしまう。

感想:

 よくもまあ色々あるものだと感心させられる。クロースアップで用いる100円玉や500円玉のジャンボコインやそのシェルは、是非買いたいと思ったが、結構いい値段であったし、使うことがそもそもできそうもないのでこの次にということにしておいた。

連絡先:TEL06(6331)7817 FAX06(6336)2588

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Update: 2000/4/4