「マジック種明かし番組」問題

一般視聴者の声

Update: 2004/6/17


はじめに

「マジック種明かし番組」についての一般視聴者の声を、ご紹介します。

みなさんからの率直なご意見・ご感想をお待ちしています。

投稿先 E-mail : sting.nakamura@nifty.com


兵庫県のT.N.(KEN)さん (2004/6/17)

(2004年4月10日放送)「THEスペシャル!天功vs覆面マジシャン超魔術空前の大バトル」
を見て

 この番組は、いかに覆面マジシャンが、多くのマジシャンたちに比べて劣っているのか、を証明するための番組に思えました。世界のマジシャンたちは、覆面マジシャンの種明かしなど歯牙にも掛けないのだという良い意味の印象も感じました。

 覆面マジシャンがあかした種が不可能な状態で、同じ現象が行われるという番組構成が良かったのかもしれません。一人のマジシャンが、こういう構成でマジックをするのを見たことがあります。種明かしと思いきや実はもっと不可能と思われる状態でのマジックというやつです。
 この番組に紹介されたマジシャン、ゲストマジシャンと覆面マジシャンは、何の関係もないのに、「覆面マジシャンが指名する〜」というのには、少し笑えました。進化させるというのならば、自分がやればいい。「自分では出来ません。一流の人たちには、全くかないません。僕三流です。」と言っているようなものです。

 それに、覆面マジシャンがゲストに見破られた種は、種が古かったり、レベルが低かったと言うより、やり方が悪すぎたから、下手すぎたから、と言う気がしてなりません。全然楽しくも、面白くもなかったですから。他の人がやったらどうなるのかな?と、やっぱり思ってしまいます。

 僕としては、プリンセス天功が覆面マジシャンが種明かししたのと同じ種でやってみて、「実は、同じ種だったのです。全然解らないでしょう?全然違うでしょう?やり方次第でこんなに面白くなります。」という風にしてくれると楽しかったと思うし、マジックってやっぱりすごいな。本物のプロは違う。と思えたのではないでしょうか。

スティングのコメント(2004/6/17)

日本においてもマスクマジシャンを売りにする番組は、もはや成立しえなくなったように思います。

日本テレビ「天功vs覆面マジシャン超魔術空前の大バトル」を見て 


スティングのコメント(2004/4/23)

■立場によって理由はさまざまですが、トリックを暴露していいと考えている人が存在するのは事実です。

マジシャンの場合

誰でも、トリックを暴露してはいけないことを知っています。しかし、下記の理由により、実行しているマジシャンがいます。

マスクマジシャン:「マジックはトリックが暴かれたことによって進化する」

マジックを進化させるという考え方は、マジシャン共通のものですが、その手段として、「他人が考えたトリックを勝手に暴露する」という点が間違っています。法では罰せられませんが、モラルが問われています。

Mr.マリック「新しいものを作るときには、壊してから作るということも必要だ」

実際に、Mr.マリック師は、新しいマジックを考案して実演していますが、その後、不適切なタネ明かしがあったことを認め、あるTV番組を通して謝罪しました。

ナポレオンズ「親しいテレビ局の人に頼まれるから」
「視聴率をとれるから」
「マジックに興味をもってほしいから」ほか多数

「種明かしをしてはいけない」ことを承知の上で、あえて「種明かし」を信念を持ってやっているようです。私は、ナポレオンズの場合は、作品の選択が適切だと感じるので、問題だとは思いません。(参考:ボナ植木師の意見

テレビ局の場合

「種明かし」をすると視聴率が上がると考えるプロデューサがいます。このこと自体は別に非難されるべきことではありません。「種明かし」を好む視聴者が存在する以上、「種明かし番組」がなくなることはないでしょう。しかし、「種明かしのない」マジック番組を好む視聴者も存在することも忘れないで欲しいと思います。なお、過去の事例では、日本奇術協会の抗議により、番組プロデューサが謝罪したことがありました。また、2001年10月20日に放送された「つかめ アメリカン・ドリーム〜マジックにかける若者たち〜」(NHK衛星第2)のように、種明かしは一切なく、マジックの魅力をさまざまな角度から紹介する素晴らしい番組もありました。

視聴者の場合

「種明かし番組を面白いと思う人」、「マジックに興味を持った人」、「不快感を持った人」などさまざまです。どう捉えるかは個人の自由だと思います。


音楽ファンの H.Tさん (2002/1/26)

(2001年12月28日放送)「噂の覆面マジシャン 禁断のトリック大暴露〜戦慄の最終章〜」を見て

私も、実は、一連の番組は腹が立っています。
引田天功さんの存在が救ってくれていますが、彼は見たくない。
けれど、彼女はあの番組に出てもいいと思います。

なぜなら、イリュージョンというアートと、
単なる種明かしとでは次元の違いが明白だからです。
ネタばれも、ナポレオンズやゼンジー北京氏、マギー司郎氏など、
観客の笑いを誘うものであれば「芸」と認めますが、
マスクマジシャンのしていることは、「芸でも何でもない」です。

彼ならでは、のオリジナリティーはどこにあるのか?
技は分かった、だけど貴方がマジックというアートで見せたいものは、
何ですか?と訊きたいです。
マジシャンとしてのプライドがあるなら、こんなことはしないはずです。
私は、マジシャンをアーティストだと思っています。
これからもそうであって欲しいと願っています。

ネタばらしでも、まだ、Mr.マリック氏の方がマシと言えます。
彼は自分の世界を持っています、そして別の世界をまた開くでしょうから。
しかし、マスクマジシャンは、バラすためにしか技術を使わない。

こんな似非マジシャンを認める人々ばかりではないと知って、
ホッとしました。ありがとうございます。

(追伸)

個人的には、マジックは不思議を見せるトリックだけでなく、
それを演じる方々一人一人が織り成す
ストーリー性の上に成り立つアートであると感じています。
それが無くてもいいというなら、
手先の器用な先生だけがいればいいのであって、
マジックは人間味の無い冷たいエンターティメントになります。
(アマチュアで楽しむ方もいなくなるでしょう)

だから、私はマスクマジシャンを受け入れられないのです。
ハートの無いエンターティメントをしていて、満足なのでしょうか?
彼は何をもって、マジックを見せる人々とコミュニケートして、
与え合っているのかが分からないのです。
Mr.マリック氏の場合、後々…苦しむのではないかと思います。
但し、彼はまだエンターティナーの部分が残っているので、
それを大切にして欲しいと願っています。。。

滋賀県の R.Nさん (2001/10/19)

(2001年10月17日放送)「オフレコ!Mrマリックネタばらしpart4」を見て

私はマジックを見るのが大好きですので、この手の番組は極力見ないようにしてきました。それはマジックの種を知ってしまうとガッカリし、夢がなくなり、次回、同じようなマジックを見てもマジックが楽しくなくなってしまうからです。

先日、たまたま、チャンネルを回して「消えた胴体」の種明かしを見てしまい、ものすごく落胆しました。これでこれから同じようなマジックを見て、不思議を楽しむことができなくなってしまいました。

それに番組の中で「これであなたもマジシャン!」とか、Mr.マリック氏が発言されていましたが、マジックをやる気はなくても、私と同じように種は知りたくないけれど、マジックを見るのが大好きな人も現におられるということを知ってください。

Mr.マリック氏はマジシャンを増やしたいのか、種明かしをされる意図は分かりませんが、マジックを習いたい人には書籍、ビデオ、講座などいくらでも門戸は開かれていますので、不特定多数の人が見るテレビでわざわざ種明かしをやらなくても、マジックに興味があり、やりたいと思う人は、いつかきっと始められると思います。

それに、番組を見た人がみんなマジシャンになるわけがありませんし、不思議がってくれる観客がいて初めてマジックというエンターテーメントも成り立つわけですよね!

マジックというのは不思議で、種がわからないから、素晴らしいエンターテーメントなのだと思いませんか?

このような番組が放映されていることで、プロのマジシャンやアマチュアのマジシャンがマジックを見せるとき、できないマジックが出てきたり、観客が先にマジックの種を言ってしまうので、非常に困られているという弊害も多く出てきているということも、どうかわかってください。

テレビ局は視聴率さえ取れれば、何を放映しても良いのでしょうか?

いい加減に、不特定多数の人が見る、テレビでの『マジックの種明かしの番組』を放映するのは止めてください。そして、マジックを見ることが好きな人達をガッカリさせ、マジックを楽しむ喜びを奪わないで下さい。

どうか、ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。

最後に、乱文をお許し下さい。

横浜の I.Oさん (2001/10/12)

(2001年10月11日放送)「噂の覆面マジシャンVSプリンセス天功超魔術暴露バトル第2章」を見て

フジテレビのトリックは、やはり知ってしまうとがっかりというか、
「なぁ〜んだ」という感じでした。

でも、あの後のバスの消滅には驚きました。
あれもいずれトリックを明かされるようなことを言ってましたが、
知ってしまうと同じような感じなのですかね。

最後の東京タワー前で宙に浮くマジックもびっくりしました。(私、単純過ぎますかね... :p)
次回はあのトリックを暴露するそうですが、
知りたい気もするし、知ったらがっかりしてしまいそうだし、
複雑な心境です。

あの手のマジックはTVをうまく利用したものなのでしょうか?
やはり、生のステージを見てみたくなりますね。

長崎県の U.Mさん (2001/10/11)

(2001年10月11日放送)「噂の覆面マジシャンVSプリンセス天功超魔術暴露バトル第2章」を見て

前回のフジテレビが消えた、というトリックのくだらなさにびっくりしました。

マスクマジシャンの方ですが、そうやって暴露しても、なーんだつまらない、
って感じなのです・・

見ていて、マジックってこんなにつまらないものなのかっていう
種明かしをみせるってどんなものでしょう?

種明かしは見せるは見せるで、楽しい、やっぱりマジックって
素晴らしいわって、「思わせるような種明かし」を
”せめて”見せるべきなのでは、と思ってしまいました。

同業者の方の種明かしをばらされるのは迷惑だ、という記事もみましたが、
ここでは視聴者として私は語っています。
なんだかこれではマジックというものが低レベルのエンターテインメント
のように思えてこなくもありません。

そして最後のマジックは種明かしをするといっておきながら、
次回の来日に、だなんて視聴率稼ぎにすぎません・・・!!

ですが・・見ている方もプリンセス天功さんの方が楽しいですよ。

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Update: 2004/6/17